第1回「国際文化エッセイ・コンテスト」の審査結果について

応募多数の中から厳正な審査を行い、学長賞、理事長賞、国際交流協会賞の各賞が決定しました。

審査結果は次のとおりです。

選考結果

賞名 タイトル 作者 所属
学長賞 発酵とHAKKO 森川まどか 生光学園高校3年
理事長賞 A bit of something new 加藤美佳 清泉インターナショナル2年
国際交流協会賞 うちの猫にはシャム猫の血が入っているらしい 古森果歩 福岡県立小倉高校2年
優秀賞








今日から始める「正しい」異文化理解 鈴木美緒 鎌倉女学院高校2年
違いを楽しむ 仙日和 土浦日本大学高校2年
子供達が教えてくれた異文化理解 増田来瞳 静岡サレジオ高校1年
異文化理解を深めるために 大喜静栞 徳島県立鳴門高校2年
「なぜスプーンを左手で持つの」 大本茉弥 大阪桐蔭高校1年
「異文化とは」 坂東みや美 徳島県立鳴門高校2年
What would you do for it? 佐藤衣鞠 生光学園高校2年
Cross-cultural understanding learned from salad bowls. 林千織里 大成高校2年
What I can learn from the words in Daiku 稲付結音 徳島県立鳴門高校2年
※上記の情報は応募時のものです。

選評

学長賞は森川まどかさんの「発酵とHAKKO」に決定しました。伝統的に作られてきた醤油と味噌という徳島ならではの発酵調味料を取り上げる視点のユニークさ、作り手の方と世界の人々との交流から自らも学ぼうという姿勢に、学び伸びようとする意欲とみずみずしい若さが感じられる作品で、審査委員会満場一致の高評価を獲得しました。

理事長賞は加藤美佳さんの「A bite of something new」に決定しました。加藤さんの作品はなめらかでよどみない英語表現が群を抜いて優れており、英語による卓越した文章力を示すものでした。内容の面でも、食事や食文化という入口を通して、異なる文化間の移動と異文化への適応を楽しみ、感謝し、知識を広げようとする姿が見えてきました。

国際交流協会賞は古森果歩さんの「うちの猫にはシャム猫の血が入っているらしい」に決定しました。タイに暮らした友人から聞いたことを発端にタイへの興味を広げ、食事や芸能など様々な領域でつながりを見つけ、新たな発見に喜び、どん欲に吸収していく古森さんの柔軟性と知的好奇心がまぶしい魅力を放つ作品でした。

優秀賞の各作品については、応募作品の中できらりと光るものを持つ作品9点が選ばれました。これらの作品に共通しているのは、単に頭で考えただけの国際文化・異文化ではなく、また、海外での特別な体験に基づくものでもなく、日々の生活の中で異文化に触れたり感じたりした身近な経験を取り上げ、かつそれを自分の経験としてどのように消化し、自分の力や行動へとつなげようとしているかをきちんと書き込んだ作品だという点です。

これからも、多くの若い方々が自分の身の回りに目を向け、日々の生活の中で出会う異文化理解の入口を敏感にキャッチするアンテナを持ち、その思いや体験をエッセイにして、本企画にご応募下さることを、審査委員一同心から願っています。

審査員  原内 孝子(徳島県国際交流協会 常務理事 事務局長) 
阿部 曜子(四国大学 文学部長)             
フェネリー・マーク(四国大学 文学部 国際文化学科 教授)
谷口 薫 (四国大学 文学部 国際文化学科 教授)    

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