四国大学「瀬戸内寂聴青春エッセイコンクール」

この度、本学では、『瀬戸内寂聴の顕彰』と『高校生の新たな才能の発掘と育成』を目的とした、『瀬戸内寂聴青春エッセイコンクール』を創設しました。

創設の目的

瀬戸内寂聴の顕彰

徳島が輩出した著名な作家の一人に、瀬戸内寂聴が挙げられます。徳島県徳島市の出身で、『夏の終り』『花に問え』『場所』などの多くの作品を執筆されました。
2004年から10年間は、徳島県立文学書道館の館長を務めるなど、古里・徳島の文化振興にも大きな足跡を残されました。また、出家者としても、法話を続け、平和活動に力を尽くされました。
本学では、瀬戸内寂聴の文学的功績を後世に伝えるため、四国大学「瀬戸内寂聴青春エッセイコンクール」を創設しました。

高校生の新たな才能の発掘と育成

「瀬戸内寂聴青春エッセイコンクール」の目的のもう一つは、若い世代の文学的才能の開花です。
本コンクールは、2021年度の開催をもって終了した、本学主催の『青春川柳コンクール』の理念を一部引き継いでおり、青春真っ只中の高校生が、自身の体験、意見、想い等を自由に記載していただく内容となっております。
高校生の中から文芸文化を担う新たな才能を発掘するとともに、受賞者のその後のさらなる飛躍の後押しもできればと考えています。
なお、今回から始まる四国大学「瀬戸内寂聴青春エッセイコンクール」の各賞受賞(大賞、優秀賞、奨励賞 計10名程度)は、四国大学分野別入試(芸術・メディア・ダンス分野)の出願要件となっており、本入試を受験し合格した受賞者には、毎年40万円の特別奨学金を4年間給付することとしています。

瀬戸内寂聴 プロフィール

jakucho00.jpg 1922(大正11)年、徳島県徳島市に生まれる。
徳島県立徳島高等女学校を経て、1943(昭和18)年、東京女子大学を卒業。1957(昭和32)年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。1961年『田村俊子』で田村俊子賞、1963年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。1973年11月14日平泉中尊寺で得度(法名:寂聴)。1992(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、1996年『白道』で芸術選奨、2001年『場所』で野間文芸賞、2011年に『風景』で泉鏡花文学賞を受賞。2000年に徳島市名誉市民。2006年に文化勲章を受章。
著書に『比叡』、『かの子撩乱』、『美は乱調にあり』、『現代語訳源氏物語』、『秘花』など多数。
2021年(令和3年)11月9日逝去。

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