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阿波藍文化史料集「高橋家文書(石井町高畑)」を発刊しました

2025年04月07日ニュース&トピックス

阿波藍文化史料集「高橋家文書(石井町高畑)」を発刊しました

江戸時代以来「阿波の藍か、藍の阿波か」と謳われてきたように「藍」は徳島を代表する伝統的産業に位置づけられています。令和元年(2019)「阿波藍」は、文化庁による「日本遺産」に認定されました。

四国大学では、地域貢献に資する教育研究の一環として「阿波藍文化研究部門」を立ち上げ、阿波藍に関する総合的・多角的な研究に取り組んでいます。このたび、文学部日本文化学科須藤茂樹教授を始めとする研究者及び本学の大学院生による研究チームが、標記資料集「高橋家文書(石井町高畑)を刊行しました。
高橋家は藍生産の中心地であった吉野川中流域の石井町高畑に所在し、葉藍の栽培から、蒅(すくも)・藍玉への加工・製造販売までを構成する(現代で言う六次産業として)藍業を営んできました。幕末期には、地域最大規模の豪農として、近世・近代の阿波の経済・文化と密接に関わり、その発展に寄与した藍師・藍商としての歴史を持っています。本史料集は、高橋家が所蔵する古文書約500点を目録として整理すると共に、歴史的価値が高い史料を精選し画像として掲載したもので、翻刻と専門家の概説を通じて、阿波の藍商の経営の実態を克明に理解し、徳島の歴史・文化の理解を深める好資料となっています。

<問い合わせ先>
四国大学 文学部 日本文学科
日本文化史・博物館学研究室
教授 須藤 茂樹
メールアドレス:s-sudou1876@shikoku-u.ac.jp



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