言語文化研究所(現 言語文化研究部門)

言語文化研究所は、令和2年4月1日より「言語文化研究部門」に名称変更しました

言語文化研究部門は、日本文学、書道文化、国際文化の3研究領域を核とし、文学・語学・教育文化の各分野の学術の研究の場として発足以来、さまざまな活動を展開しています。シンポジウムの開催や研究員による「研究例会」、「共同研究プロジェクト」の研究発表会などのほか、研究紀要『言語文化』及び「言文研通信」を刊行しています。自国の言語文化の理解を基盤として、世界の多様文化の理解を推進していきたいと考えています。高校生・大学生・大学院生ならびに地域の方々にも活動に参加していただき、研究所を最大限に利用してもらえるよう願っています。

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回顧と展望:言語文化研究部門長 須藤茂樹

附属言語文化研究所は、2003年4月に四国大学の付置機関として全学的な学術研究の場として発足致しました。以来、研究活動の対象である言語文化(日本文学、書道文化、国際文化など)の各領域の諸問題の学術的調査研究を推進しながら、四国大学および地域社会の発展に寄与することを基本目的として、さまざまな事業活動をおこなってまいりました。ここにその成果を学内外に公表して周知していただき、一層の学術的貢献を目指してまいりたいと考えておりますので、今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

言語文化研究所活動報告

言語文化研究所の活動:講演会と展覧会

  • 落語に学ぶ日本の幽霊-落語に学ぶ日本文化イン四国大学-
     落語「お菊の皿」、落語「死神」 落語家 入船亭扇蔵・解説 日本文学科 會田 実教授、国際文化学科 向井 剛教授

  • 特別講演会「幕末阿波第一の学者 岡田鴨里とその子孫:大義名分論からチベット学まで」
                                  早稲田大学教育・総合科学学術院 石濵裕美子教授
  • 公開大会「『外国語』としての日本語を教えるということ」
    「四国大学における留学生教育の現状」             全学共通教育センター 元木佳江准教授
    「サギノバレー州立大学交換留学生に対する日本語教育について」 国際文化学科 平 歩講師、国際文化学科学生 笠井里奈
    「短期大学部の留学生に対する日本語教育について」       全学共通教育センター 元木佳江准教授、他
  • ブンガクダンギ「トビタテ文学!」 吉村萬作氏、玄月氏、角田光代氏、全学共通教育センター 佐々木義登教授
  • 特別講演会「賀川豊彦とは誰か」  鳴門教育大学名誉教授・鳴門市賀川豊彦記念館館長 田辺健二氏
  • 特別講演会「落語と日本文化」   入船亭扇蔵氏、日本文学科 須藤茂樹教授、書道文化学科 森上洋光教授
  • ブンガクダンギ「文学が生まれる瞬間」 吉村萬作氏、玄月氏、千早 茜氏、全学共通教育センター 佐々木義登教授
  • 四国大学イン鳥取・島根「地方と地域社会の文化・文学の交流」
    「四国遍路と世界遺産」日本文学科 真鍋俊照教授、他
  • 歴史文化講演会「真田家 大坂の陣への道」 日本文学科 須藤茂樹教授
  • 特別講演会「徳島の歴史文化と博物館-学芸員という「しごと」の魅力-」
    「徳島市出土の土馬」                       徳島市立考古資料館 学芸員   大粟 美菜 氏
    「徳島ゆかりの書家-調査から展示まで-」             徳島県立文学書道館 事業課主事 大林 佳代 氏
    「これも文化を守るひとつの方法-イギリスの博物館で学んだこと-」 徳島県立博物館   文化推進員 西 記代子 氏
  • 四国大学イン高知「面白い文学と文化」
    「高知遍路と世界遺産」日本文学科 真鍋俊照教授、他

「言文研通信」掲載随筆・研究所活動報告

  • 年1~2回発行 第 1号(2003. 10発行)~第24号(2018.3発行)

研究例会・「共同研究プロジェクト」研究発表会の最近のテーマ

  • グローバル・エデュケーション-言葉・国境の壁を超える感性-
  • 大和古印に見る社寺印について-「凌霄文庫」資料の紹介を兼ねて-
  • 『土佐日記』を読み直す-鳴門、土佐泊条を中心に-
  • 千葉山安楽寺の歴史と文化財
  • Australian Aboriginal Culture
  • 曼荼羅のかたち
  • 中国旅行紀―「内向き志向」と国際交流―
  • 中国の鬼
  • 研究方法を見出し、研究テーマと出会う-英国初期印刷本の世界-
  • 反復と臨場-物語を体験すること-
  • 16世紀の英国における文法教育と宗教の影響
  • 幕末讃岐三木の種痘医の遺稿 『神内喬木文集』について
  • 冷戦と文学-あるイギリス人作家の1950年代の言説空間を中心に-
  • 詩語研究における表計算ソフトの利用-『懐風藻』を題材に-
  • 三好氏と四国に伝わる甲斐源氏の由緒
  • ことばに彩りを
  • 図書館に関する科目におけるアクティブ・ラーニング導入の試み
  • 新渡戸稲造(1862-1933)の英語-最晩年の講演『ジュネーブはなぜ誤ったのか』(1933年)をめぐって-

研究所研究紀要『言語文化』

研究所研究紀要『言語文化』 最近の研究論文テーマ

  • 21世紀の異文化理解と国際交流―八雲とモラエスに学ぶ―
  • <影>-その比較文学的研究の試み―
  • ブレイクの「無垢」と「経験」
  • 自筆資料と筆跡の認定―広沢切を中心に―
  • 『増鏡』の副助詞ノミ―集中的専一性の意義をめぐって
  • 哲学的に思考しようII,III,V
  • <恥>の諸相―比較文学的視座からの考察
  • William Blake's Zen, Centering on The Marriage of Heaven and Hell
  • 『発心和歌集』普賢十願の歌
  • 空海と高雄曼荼羅
  • 「日中の姓・名・諱・字」について―両者相照覈考法―
  • 作品制作研究―北魏楷書を素材にして―
  • 「メリーさんの羊」とマザーグース童謡
  • 越境の文学―越えた時に何が見えたか
  • ウィリアム・ブレイクの「無垢」のヴィジョン
  • 『大鏡』の副助詞ダニ―平安時代における<相対的軽少性>の意義の一確認
  • 宮沢賢治『春と修羅』研究―「序」の思想
  • アメリカ・ミシガン州の公共図書館
  • Suicide in Japan
  • 『枕草子』の助動詞サへ ー平安朝和之における〈周緑波及性〉の意義ー確認(其二)

これまでの主な足跡

2015年度

  • 四国大学イン高知
    発表者:真鍋俊照教授、友重幸四郎教授、蓑毛政雄教授、富山晴仁教授
  • 特別研究例会
    徳島の歴史文化と博物館学芸員という「しごと」の魅力ー
      徳島市立考古資料館学芸員 大粟美菜氏
      「徳島市出土の土馬」
      徳島県立文学書道館事業課主事 大林佳代氏
      「徳島ゆかりの書家ー調査から展示までー」
      徳島県立博物館文化推進員 西記代子氏
      「これも文化を守るひとつの方法ーイギリスの博物館で学んだことー」
  • ブンガクダンギ2015
    発表者:藤野可織氏、吉村萬壱氏、玄月氏
  • 共同プロジェクト発表 須藤茂樹研究所長
  • 研究例会の開催(4回)
  • 言語文化研究所研究紀要『言語文化』第13号の発行

2014年度

  • 四国大学イン美馬
    発表者:入船亭遊一さん(落語家)、真鍋俊照教授、阿部曜子教授、森上光洋教授、須藤茂樹研究所長
  • ブンガクダンギ2014
    発表者:津村記久子氏、吉村萬壱氏、玄月氏、
  • 共同プロジェクト発表 真鍋俊照教授、須藤茂樹研究所長
  • 研究例会の開催(3回)
  • 言語文化研究所研究紀要『言語文化』第12号の発行

2008年度

  • 第3回 「共同研究プロジェクト」:
    1. (研究代表者)真鍋俊照教授(スタッフ)会田実教授,田中省教授:『「平安,鎌倉の文学と表現」:富士山という場と伝承,言語と言霊』
    2. (研究代表者)白井宏教授(スタッフ)阿部曜教授:『越境する文学-越えるときに何が見えるか』
    3. (研究代表者)田中孝雄教授(スタッフ)スーザン・バロッグ講師:『マザーグースとイギリス詩・グリム童話と日本の昔ばなし』 研究発表会(1月予定)
  • 第8回 特別講演会「海野十三メモリアル」四国大学 山下博之元教授
  • 言語文化研究所研究紀要『言語文化』第6号の発行
  • 言語文化研究所機関誌「言文研通信」第9号・第10号の発行
  • 研究例会の開催(計4回)
  • 異文化体験報告会

2007年度

  • 第2回 「共同研究プロジェクト」:
    1. (研究代表者)真鍋俊照教授(スタッフ)会田実教授,田中省教授:「人格形成と歩く遍路修行と自立の関係」
    2. (研究代表者)白井宏教授(スタッフ)阿部曜助教授:「比較文学的研究を手法とする共同研究」
    3. (研究代表者)田中孝教授(スタッフ)スーザン・バロッグ講師:「日欧の童話・童謡・アクティビティー研究」
  • 第7回 特別講演会『「メリーさんの羊」とマザーグース童謡』 大阪府立大学 安藤幸江名誉教授
  • 言語文化研究所研究紀要『言語文化』第5号の発行
  • 言語文化研究所機関誌「言文研通信」第9号・第10号の発行
  • 研究例会の開催(計6回)
  • 異文化体験報告会

2006年度

  • 「共同研究プロジェクト」発足:(研究代表者)豊島嘉穂教授(スタッフ)富久和代教授:
    「楽しい書道教育」
  • 第6回 特別講演会「日中の姓・名・諱・字について」 大東文化大学文学部 萩庭勇教授
  • 言語文化研究所研究紀要『言語文化』第4号の発行
  • 言語文化研究所機関誌「言文研通信」第7号・第8号の発行
  • 研究例会の開催(計4回)
  • 異文化体験報告会(計3回)

2005年度

  • 第5回 特別講演会「イギリスの文化と絵画」 京都大学大学院 鈴木雅之教授
  • 言語文化研究所研究紀要『言語文化』第3号の発行
  • 言語文化研究所「言文研通信」第5号・第6号の発行
  • 研究例会の開催(計5回)
  • 異文化体験報告会(計3回)

2004年度

  • 第4回 特別講演会「ふるさと徳島の文化遺産―マンダラの世界」
    展覧会「マンダラの美術―真鍋俊照作品展」(交流プラザ) 文学部 真鍋俊照教授
  • 言語文化研究所研究紀要『言語文化』第2号の発行
  • 言語文化研究所機関誌「言文研通信」第3号・第4号の発行
  • 研究例会の開催(計4回)

2003年度

  • 四国大学附属言語文化研究所が設立
  • 田中 孝雄 所長
  • 文学部33名、経営情報学部3名、短期大学部4名の研究員でスタート
  • 言語文化研究所会所記念大会開催「ことば・文化・人間」
  • 第1回 研究所開所記念特別講演「其角のことば」文学部部長 白井宏教授
  • 第2回 研究所開所記念特別講演「古典の表現を写本で読みあじわう―活字による検定テクストに共通する盲点」 筑波大学 小松英雄名誉教授
  • 第3回 特別講演会「英米文学とのおつきあい40年」徳島大学総合科学部 松下正行教授
  • 言語文化研究所研究紀要『言語文化』No.1(創刊号)の発行
  • 言語文化研究所機関誌「言文研通信」第1号・第2号の発行
  • 研究例会の開催(計4回)

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